あおとの本棚

読んだ本の内容や感想をつづっていきます。 独断と偏見による評価は最大★5つ。

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年間目標の結果

昨年の年間目標が20冊で、実際に読んだのが25冊だったので、
今年は少し増やして年間40冊の目標でしたが、

今日このギリギリの時間にようやく40冊達成出来ました!

今年最後の本はこれ。

チッチと子 (新潮文庫)チッチと子 (新潮文庫)
(2012/12/24)
石田 衣良

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実はすでに1度読んだことのある本なのですが、その時は最初だったので、
様々な衝撃と共に読んだ本でした。

文章の感触としては、とてもサラサラと手触りの良い絹を触っているように
心地よく読めるのですが、それでも読んでいると、

色々と染みてくる言葉が多く、
もう一度ちゃんと腰を落ち着けて読みたい、と思っていたので、
文庫版になったのを機に購入してみました。

改めて読んで買ってよかったと思いました。

この本の中に出てくる色々な文が好きなのですが、中でも最後の方に出てくる
この部分は特によかったです。

「ここにいる人は誰もが、一度は本に命を助けられた経験があると思います。生きることが苦しくてたまらないとき、人生の道に迷ったとき、なにもかも嫌になったとき、なに気なく手にした一冊の本が新しい一歩を踏みだすように背中を押してくれる。世のなかに立ちむかう勇気をくれる。一冊のおもしろおかしい本にさえ、人の命を救う力があるんです。(後略)」



本当にその通り。

それに、どんなに苦しくても悲しくても切なく心が千切れそうになっていても、
本を読んでいる時だけはそのことを忘れられる。

その世界に入ってしまえば、本の世界の感情が心にうつって、
最後には少しだけあたたかな気持ちになれるのです。

「チッチと子」は共感するところもあり、切なくて、
だけど、救われるところもあって。

前回とはまた違った心持ちで読んで、そして読んでよかったと思いました。

私に今、必要な本、だった気がします。

今年最後の本はこれにしてよかったと、そう思います。
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樹上のゆりかご

樹上のゆりかご (中公文庫)樹上のゆりかご (中公文庫)
(2011/03/23)
荻原 規子

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最初に荻原規子を読んだのは、確か中学生だったと思う。
「空色勾玉」を読んで、その歴史とファンタジーが融合した世界に魅了された。

でも、内容の濃さと本の分厚さに「薄紅天女」の途中で
挫折したんじゃなかったかな。

でも、荻原規子の世界は好きで、数年後、高校生になってから、
図書館で「これは王国のかぎ」を見つけた。

とても懐かしい気持ちで読んだら、今度は日本ではなく舞台のモチーフは
アラビアンナイトだったけれど、とても面白くて、
同時に切ない恋に一喜一憂した。

そして、昨年本屋さんで見つけたのが「樹上のゆりかご」だ。
これはもう、一も二もなく買った。

ただ、どう見ても表紙からして青春小説だったので、ちょっと尻込みして
気がついたら積ん読本になっていた。

読書に勢いづいて、堂場瞬一の次に読んでみたのだが、
感想は、「荻原規子ってうまいなぁ」だった。

はっきり言うと、ミステリアスではあるが、
ミステリらしい事件は何も起きない。

いや、実際には日常にありそうな事件は起きているのだが、
それは決して日常の域を出ないのだ。

高校生生活をそのまま切り出してきたような、
高校生のあの特有のダラーッとした気持ち、だけど、あの友達と過ごす
無駄で貴重な時間、本人たちは決して青春とは感じていない
あの時間を写し取ってきたような小説である。

よくもこんなに高校生の目線で、何もない日常を上手に読ませるなぁ、
といった感じ。

これは大人になってから読んでよかった気がする。
懐かしいけど、みずみずしい、そんな小説だ。

私が通っていた高校とちょっと似ていたところもよかった。
あぁ、そんなこと昔やっていたよね、と思いながら読んだ。

青春小説って何??と今までそのジャンルを思っていたけど、
今なら言える。
こういうのが、青春小説なんだな、と。

でも、青春を誇張しすぎてない、本物を切り取ってきた感じなのが、
さすが荻原規子。好きだなぁ。

「これは王国のかぎ」の続編だったと後から知って、
もう一度、読み返したくなった。

アナザーフェイス

アナザーフェイス (文春文庫)アナザーフェイス (文春文庫)
(2010/07/09)
堂場 瞬一

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この作者のスポーツものばかり読んでいたから、
警察小説を書いていたのは知っていたけど、何となく尻込みしていた。

でも、テレビでアナザーフェイスのドラマをやっていて、
時間の関係で途中まで見て、引き込まれて「続きが見たい!」と思った。

ドラマの主人公の設定がよかったのかもしれない。

昔は第一線で活躍していたけど、父子家庭になって可愛い息子のために
配属を変えてもらったパパの顔をしている主人公が、昔の上司の命令によって
誘拐事件の現場に引っ張り出される。

本当は息子との時間も大切にしたいのだが、現場に入るとやっぱり
仕事への責任感もあって・・・。

という出だしで惹かれたのだ。

途中まで見て、原作が読みたいと思った。
そう言えば、何だか聞いたことのある題名だと思っていたら、堂場瞬一だった。

なので、本屋に行き、最初の1行を読んで購入を決定。
小説の出だしが面白いかどうかで買うかどうかを決めることは、よくある。

早速、読み始めてみると、どうもテレビとは主人公の思惑が少し違う様子だった。

主人公の大友鉄は、もちろん子育ても大切だと思ってもいるが、
やはり現場に入ると、どうしても第一線に復帰したい気持ちの方が強い。
そして、それを必死に子育てと天秤にかけて、抑えようとしている印象を受けた。

なので、「あら、テレビと人物像がちょっと違うなぁ」という感じだった。

でも、話としては面白くて、どんどん引き込まれていく。
読み進めて行くと、それなりに早い段階で事件の察しはついたが、
私は予定調和の話も安心して読めるのが良いところだと思っているので、楽しめた。

真相部分に迫るまで結構なページ数を使っているため、解決のあたりが
結構あっさりしていて、この辺りは堂場瞬一らしいなぁ、と思う。
スポーツでも警察ものでも、こういう書き方は変わらないのだな、という感じ。

でも、さすが堂場瞬一だけあって、警察小説だけど人物の気持ちを中心に動いていて、
さらっとした文章で読みやすかった。

アナザーフェイスの意味を考えながら読んだけど、
読み終わってみると、これは題名のつけ方が上手だな、と感じた。

堂場瞬一は、題名のつけ方が上手だと思う。

奥深さの上手さというより、題名はいつもずばりそのものだけど、
シンプルなのに読んで確かめたくなる題名、というか何と言うか。

堂場瞬一は、もう1冊スポーツものを買ってあるので、もう少ししたら読もう。
アナザーフェイスの続編も、それを読み終わってから買いたい。

食堂かたつむり

食堂かたつむり食堂かたつむり
(2008/01/10)
小川 糸

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かなり久々に図書館に行きました。
たぶん、大学生の時以来。

就職してからは、そんな余裕もなかった気がするので、図書館という空間は
とても懐かしく、本だらけの空間が幸せいっぱいで。

何時間でもいたかったけど、実は祖父の付き添いで行っただけだったので、
自分の本をそんなに長く見る余裕もなく、借りられるのも1冊だけ。

海堂尊の文庫になっていない本が何冊か目に付き、
思わず手が伸びかけましたが、図書館の本だったと思い出して断念。

図書館の本は、あくまで「借りる」ものなので、当たり前ですが
自分のものにはなりません。

だから、自分の手元に置いておきたい本は借りないことにしています。
いずれ買って、自分の本棚を埋めてほしいのです。

というわけで、1週間程度で「返す」ことも考えて気楽に読める本を
借りることにしました。

で、目に付いたのがこの「食堂かたつむり」。
以前、TVで映画の宣伝をやっていたのを見て、いつか読んでみたいと
思っていたのです。

あらすじはTVの宣伝で何となく知っていたので、
失恋で声の出なくなった彼女がお客さんとどう接するのか、
最終的にどうなるのかが気になって読み始めてみたのですが。

とても面白かったです。
出てくるお料理の楽しさもさることながら、やわらかくて読みやすい文体で
読んでいて、次々とページをめくれました。

おかんとの確執があんな形で二転三転し、締めくくられるのは、
「泣かせたいのね」という意図が見え隠れしましたが、
まぁ、そこはファンタジーなので、私はアリだと思います。

最初の設定からはちょっと先の見えない展開に十分楽しめ、
文章のサラッと感が最後まで心地よかったです。

ちょっと読書がしたい時、ちょうど良い本だと思います。
お料理の描写が魅力的で、ぜひ映画の方も見たくなりました。

久々に自分で見つけた「当たり」だったなぁ、と嬉しくなった1冊です。

食堂かたつむり スタンダード・エディション [DVD]食堂かたつむり スタンダード・エディション [DVD]
(2010/09/01)
柴咲コウ、余貴美子 他

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うさぎドロップ 最終巻

うさぎドロップ 10 番外編 (Feelコミックス)うさぎドロップ 10 番外編 (Feelコミックス)
(2012/03/08)
宇仁田 ゆみ

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とうとう10巻が出ました!最終巻もとい番外編です。

やっとコウキのおでこの傷跡の謎が明かされたり、その後の2人の様子が描かれていたり、
でも、ちょっとだけ期待してたのとは違ったような、ホッとしたような(笑)。

最後まで読んで、やっぱりしみじみと「うさぎドロップ」よかったなぁ、と
改めて思った1冊でした。

ファンなら買って損はないと思います。

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プロフィール

あおと

Author:あおと
本好きの29歳。
ミステリ、文学、エッセイ、ファンタジーが得意。たまには、ホラーやマンガ、
絵本も読んでみたり。

隙間があればすかさず本を読んでます。

今のところのお気に入りは、
「夏のレプリカ」森博嗣
「黒と茶の幻想」恩田陸
「木曜組曲」恩田陸
「カラフル」森絵都  などです。

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