あおとの本棚

読んだ本の内容や感想をつづっていきます。 独断と偏見による評価は最大★5つ。

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2008年の総括

今年の目標は72冊でしたが…

結果:45冊でした。

ズーン i||i○| ̄|_i||i

全然達成できてないじゃんっ!(笑)

ですが、働く妊婦にしてはよく読んだんだろうと思います!(・∀・)<え?ダメ?w

年間冊数を見てみると、明らかに後半の追い上げがすごいですね。
やっぱり長い休みに入ると一気に読むことができるのが強みです。

まだまだ続きが読みたい(ラストまでいきたい)!と思ったら、
夜更かしして、そのまま読み終わるまで、突っ走ることができますしね。

やっぱり大事なのは、モチベーションとうっかりマンガを買っちゃわないことです!!

私の活字生活を邪魔しているのは、明らかにマンガなのです。。。。(´・ω・`)
まぁ、それが分かっていても勝っちゃうんですけどね…。(ぇ

来年は、マンガに情熱を注がないで、活字生活に情熱を注いでいこうと思います。
そして、できればもっと色んな作者に手を出して行きたいです。

でも、今年はいい本にたくさん会えて楽しかったです。
来年も充実した読書生活を送りたいと思います♪
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「名探偵の掟」

名探偵の掟 (講談社文庫)名探偵の掟 (講談社文庫)
(1999/07)
東野 圭吾

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読了45冊目。
あおと評価:★★★★

今年最後、紅白を横目で見ながら読了した本。
今年は東野圭吾をたくさん読みました。


名探偵が出てくるミステリ小説のお約束とタブーを明かしていく短編小説。

天下一大五郎という主人公の名探偵と、その相方・大河原警部が
現実世界とミステリ小説の世界を出入りし、小説世界の展開に
突っ込みを入れながらも、その物語の進行には逆らえない姿が面白い。

密室嫌いの名探偵。
名探偵より速く正確に真実を導き出していても、間抜けな行動を繰り返す相方の警部。
名探偵の謎解きに文句を言い出す登場人物たち。

小説世界の舞台裏をあえて覗かせている滑稽さが面白い1冊でした。

ミステリファンの私も「そうそう」とうなづきながら
楽しく読むことができました。

舞台裏を見せる、という新しい発想がとてもいいですね。
これを読んだからと言って、ミステリが嫌になることはありません。
むしろミステリファンは楽しく読めることでしょう。

意外性とコミカルなテンポが軽快で★4つです。

「魔女の宅急便」

魔女の宅急便 (福音館創作童話シリーズ)魔女の宅急便 (福音館創作童話シリーズ)
(1985/01)
角野 栄子林 明子

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読了44冊目。
あおと評価:★★★

かの有名なジブリ作品「魔女の宅急便」の原作です。

角野栄子は「ズボン船長さんの話」を始めて読んだのが最初です。
「ズボン船長さんの話」がすごく面白かったので、いつか読もういつか読もうと思いつつ、
やっと読むことができました。

感想としては、こんな話だったのね!です(笑)
アニメ化するにあたって、やっぱりあっちこっち修正したんですねぇ、という感じでした。

原作の方は、キキの成長物語の側面が強いです。

そして、原作の方がキキが女っぽい。
トンボさんをアニメよりも、もっと意識しています。

でも、恋愛がメインではないので、異性として意識しはじめたかな、
というほほえましい程度です。

魔女という存在を受け入れてもらうために奔走するキキの奮闘振りが
ほんわかしていて、心温まります。

ただ、やっぱり私としてはアニメのイメージが強くて次を買うか、と言われたら
うーん、という感じ。

やっぱり世界の巨匠・宮崎駿の絵を先に見ちゃダメだな、と(笑)

でも、とてもいい児童書です。

「木洩れ日に泳ぐ魚」

木洩れ日に泳ぐ魚木洩れ日に泳ぐ魚
(2007/07)
恩田 陸

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読了43冊目。
あおと評価:★★★

出版社 / 著者からの内容紹介
一組の男女が迎えた最後の夜。明らかにされなければならない、ある男の死。
それはすべて、あの旅から始まった――。運命と記憶、愛と葛藤が絡み合う、恩田陸の新たな世界。



1つの部屋で一晩中向かい合う1組の男女。
舞台は最初から最後まで1つの部屋、登場人物は2人だけ。
物語は2人の会話のみによって進んでいきます。

たしか「木曜組曲」も「黒と茶の幻想」も「チョコレートコスモス」も同じ登場人物たちだけの
会話で話が進んでいく物語だった気がします。
恩田陸は、このパターンが得意なんですね。

これは書き出しが秀逸。

 たぶんこれは、一枚の写真についての物語なのだろう。
 むろん、ある男の死を巡る謎についての物語でもあるし、山の話でもあるはずだ。そして、一組の男女の別離の話という側面も持っている。



こんな書き出しなのですが、これだけでこんなに要素が詰め込んであるなんて、一体どんな話なの!?とわくわくします。

男女の目的は、ある一人の男をどちらが殺したのか、ということ。

その事件があった日のことを2人の記憶をつなぎ合わせて思い出していく内に、
今まで見えてこなかった真相が見えてきます。

その真相の行方が2人の関係を刻一刻と変化させていくことに。

描写はしつこくないのに、1つ1つがすごくリアルなので、まるで2時間の映画を
見ているような感じがしました。

恩田陸の秀逸な作品を読んでいる私としては、「Q&A」のような切れ味を
つい求めてしまうので辛めに★3つにしましたが、恩田陸にしてはすごくバランスの
取れている作品だったと思います。

「木洩れ日に泳ぐ魚」という題名のイメージがそのまま本になったと
思ってもらえればいい、そんな透き通ったサラサラッと流れていくイメージのお話です。

「ICO 霧の城」

ICO-霧の城- (講談社ノベルス)ICO-霧の城- (講談社ノベルス)
(2008/06/20)
宮部 みゆき

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読了42冊目。
あおと評価:★★★

内容(「BOOK」データベースより)
何十年かに一人生まれる、小さな角の生えた子。
頭の角は、生贄であることの、まがうことなき「しるし」。
十三歳のある日、角は一夜にして伸び、水牛のように姿を現す。
それこそが「生贄の刻」。なぜ霧の城は、角の生えた子を求めるのか。構想三年。
同名コンピュータゲームに触発されて、宮部みゆきがすべての情熱を注ぎ込んだ、
渾身のエンタテインメント。



原作というか、元はPlay Station 2 のゲーム「ICO」の小説なんだそうです。
原作ゲームについて知りたい人は↓コチラからどうぞ。
                ICO公式サイト

私はこのゲームを見たことも聞いたこともなかったんですが、本屋で表紙のイラストに負けて
つい買ってしまいました。

本作は、ゲームの世界を再現したものではなくて、ゲームをプレイした宮部みゆきが
ゲーム世界の解釈の1つとして書いたものだそう。

舞台は基本的に霧の城と呼ばれる城の中。
登場人物は、頭に角の生えた生贄の子・ICO(イコ)と城の中にあった鳥籠に
囚われていた謎の少女の2人がメイン。

2人の会話と行動だけでどんどん物語が進んでいき、ほとんど登場人物は
出て来ないにも関わらず、ちっとも退屈しないのは、やはり宮部みゆきの
書き方が上手だからですね。

物語の中盤から、謎の1つ1つが明らかになっていき、それを知った
イコが導き出した結論が運命を変えていく。

13歳の少年・イコの揺れ動く心と一途な勇気ある行動に心打たれます。
すごく人間味あふれていますが、ゲームの主人公としては、どうなんだろう…(笑)

最後は救いがあるので、ちょっとホッとしました。

これを読んでゲームもやってみたくなりました。
ゲームの方はどんなラストなんだろう。
気になります。

「夏のレプリカ」

夏のレプリカ―REPLACEABLE SUMMER (講談社文庫)夏のレプリカ―REPLACEABLE SUMMER (講談社文庫)
(2000/11)
森 博嗣

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読了41冊目。
あおと評価:★★★★★

出版社/著者からの内容紹介
封印された夏の日の記憶!
眩い夏、不可解な誘拐事件、蘇る過去
真実は、偶数章だけで明かされる。

T大学大学院生の簑沢杜萌(みのさわともえ)は、夏休みに帰省した実家で
仮面の誘拐者に捕らえられた。
杜萌も別の場所に拉致されていた家族も無事だったが、実家にいたはずの
兄だけが、どこかへ消えてしまった。
眩い光、朦朧(もうろう)とする意識、夏の日に起こった事件に隠された過去とは?
『幻惑と死と使途』と同時期に起こった事件を描く。



私の大好きな森博嗣です!(興奮)
以前、すでにこのシリーズは読了済みなのですが、面白いので改めて読んでみました。
いやぁ、名作というのは何度読んでも面白いものですね!!

この作品は、S&Mシリーズというシリーズの7作目です。
N大学助教授の犀川創平のSと、犀川研究室に所属するお嬢様女子大生・
西之園萌絵のMでS&Mシリーズです。

いつもは西之園萌絵の視点から描かれることの多いS&Mシリーズですが、
「夏のレプリカ」は普段の書き方とちょっと趣向が変わっていて、
西之園萌絵の親友・簑沢杜萌の視点で描かれています。

これは第6作目「幻惑の死と使途」と同時期に起こった事件を書いたもので、
「幻惑の死と使途」には奇数章しかなく、逆に「夏のレプリカ」には偶数章しかありません。

なので、「幻惑の死と使途」と一緒に読むべき…なんでしょうが、はっきり言って
交互に読むと混乱します(笑)
なので、私のおすすめは、どちらが先でもいいので1冊ずつ順番に読んで後で
もう1度交互に読み直すと時間の経過がわかって面白いでしょう。

ということで、2冊買って読んでください。(森信者のすすめです・笑)

誘拐に巻き込まれた当事者の簑沢杜萌ですが、なぜか強く思い出すのは
誘拐のことよりも消えた兄との夏の思い出。

ミステリの謎解きより情緒的な幻想世界が先行し、全然ミステリっぽくないですが、
そこはさすが森博嗣。

最後の最後で、西之園の真実の弾き出し方は実に鮮やか。
簑沢杜萌とチェスを指すことで、すべてを知り答えを導き出してしまう。

読み終わった後に「夏のレプリカ」という題名がグッと迫ってきます。

森博嗣を読んだことがなくても、この1冊はとても楽しめます。
私も大学1年生の時、始めて手にとった森博嗣がこの本でした。

その後、シリーズものだと知って、第1弾「すべてがFになる」から買い揃えはじめました。

森博嗣を読んだことがない人はぜひ!おすすめの1冊です。

「レインツリーの国」

レインツリーの国レインツリーの国
(2006/09/28)
有川 浩

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読了40冊目。
あおと評価:★★★★

内容(「MARC」データベースより)
きっかけは「忘れられない本」。そこから始まったメールの交換。
しかし、かたくなに会うのを拒む彼女には、ある理由があった…。
メディアワークス刊「図書館内乱」の中に登場する書籍「レインツリーの国」が実物となった。



「図書館戦争」という本で有名になった有川浩の青春恋愛小説。

「図書館戦争」という本自体は、タイトルの面白さから読んでみたいなぁ、と思いつつ、
ノイタミナ(フジテレビ系深夜アニメの放送枠)でやっていたアニメ「図書館戦争」を
見るくらいで、有川浩の本には手をつけていなかった私。

ところが、この表紙と題名にやられて、本命の「図書館戦争」よりも先に読んでしまいました。

結果―――、非常に面白かった!
と言わざるをえないでしょう。

まず冒頭からグイグイひきつける文章。さすがプロですね。

「レインツリーの国」というサイトで知り合う1組の男女。
それは昔自分たちが読んだ本の感想を共感し合うことから始まったメールでした。

段々と交流を進めていく内に、自分たちの相性が最高のものだと予感し始め、
「会ってほしい」と切り出す彼に対して、あんなにもメールではノリがよかったのに、
突然歯切れが悪くなり、ためらいを見せる彼女。

なんとか2人のデートは実現するが、何かがちぐはぐのまま、最悪の別れ方に――。
しかし、それには彼女の秘密が関係していたのです。

彼女の秘密とは。
そして、それを知った彼はどうするのか―。


男性と女性という性の違いだけではなく、2人の立場の違いによる書き分けは
もちろんのこと、これだけのテーマを正直に書いてくれた本というのは
ないんじゃないかな、と思いました。

私は男性の方の立場なので、男性の言い分にうんうん、とうなずきながらも、
女性の言い分にもそうだよなぁ、きっとそう考えるものなんだろうなぁ、とスッと納得できました。

2人の恋の行方とは別に現実の問題は、こんなきれいにはいかないと思うけど、
色々な思いをこめて、★4つにしてみました。

物語としても単純に面白くて、私好みでした。

(彼女の秘密が話全体に関係してくるので、読んでない人にはこんなわけのわからない
 感想しか書けなくてごめんなさい

気になる人は、ぜひ読んでみてくださいね

「キノの旅Ⅸ」

キノの旅〈9〉the Beautiful World (電撃文庫)キノの旅〈9〉the Beautiful World (電撃文庫)
(2005/10)
時雨沢 恵一

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読了39冊目。
あおと評価:★★★

前回、紹介したキノの旅シリーズ第9弾。
どんなシリーズかは、前述の記事をご覧ください。

「キノの旅」

キノの旅〈8〉the Beautiful World (電撃文庫)キノの旅〈8〉the Beautiful World (電撃文庫)
(2004/10)
時雨沢 恵一

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読了36冊目。
あおと評価:★★★★

キノの旅〈11〉the Beautiful World (電撃文庫)キノの旅〈11〉the Beautiful World (電撃文庫)
(2007/10)
時雨沢 恵一

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読了37冊目。
あおと評価:★★★★

キノの旅〈12〉キノの旅〈12〉
(2008/10/10)
時雨沢 恵一

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茶色のコートを着た少年くらいの年の旅人と言葉を話すモトラド(二輪車)がいろいろな国を旅して回るショート・ストーリー。



読了38冊目。
あおと評価:★★★★

いわゆるライトノベルと言われるもので、「キノの旅」という物語のシリーズものです。
1つの国に滞在した時の話が「●●の国」という1つの話になってます。

基本的に淡々とした主人公キノとおしゃべりでひょうきんな相方バイク・エルメスのやり取りも
面白いし、妙な国々の人々の生き様も面白いです。

んー、なんて説明したらいいかわからない(笑)

ライトノベルだし、全部短編なので、読んだ方が早いです。
読んでみてください。(なんていい加減な解説)

あ、1つ1つの話は独立してるので、基本的には何巻からでも、どの話から読んでも
大丈夫なのですが、目に見えないつながりは一応存在しているので、私としては、
ちゃんと1巻から読むことをおすすめします。

話の順番は別にどうでもいいと思いますので、1巻の最後の話から読んでもOKです。

まぁ、暇つぶし程度の軽い気持ちで読むには適している本だと思います。
電車の中の5分をつぶしたかったら、1巻を試しに買ってみてください。

(ちなみに、変な巻数だけ読んでいるように見えますが、私は大学生の時からこのシリーズを
 大体読んでいるので、これでOKなのです。あしからず)

「蒲公英草紙 常野物語」

蒲公英草紙―常野物語 (集英社文庫)蒲公英草紙―常野物語 (集英社文庫)
(2008/05/20)
恩田 陸

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青い田園が広がる東北の農村の旧家槇村家にあの一族が訪れた。
他人の記憶や感情をそのまま受け入れるちから、未来を予知する力……、不思議な能力を持つという常野一族。
槇村家の末娘聡子様とお話相手の峰子の周りには、平和で優しさにあふれた空気が満ちていたが、20世紀という新しい時代が、何かを少しずつ変えていく。
今を懸命に生きる人々。懐かしい風景。待望の切なさと感動の長編。(全文、本書裏表紙から引用)



読了35冊目。

あおと評価:★★★

実はこのお話、常野(とこの)一族のシリーズ第2弾。
第1弾はここでは紹介してないのですが、「光の帝国」という小説が常野一族の第1弾です。
そちらでは、詳しく常野一族がどんな一族なのか、とかどんなことをして生きてきたのか、とかが
描かれています。

なので、読んだことのない人はまずそちらから読むことをおすすめします。

今回の「蒲公英草紙」は、主人公が常野一族ではないからです。
あくまで、お屋敷の娘・聡子様と世話役の峰子がメインで、常野一族はそこのお屋敷に
物語の途中から居候をし始め、少し物語りに関わってくる、といった感じだからです。

だからといって、全然関係ないかというとそうではなく、ちゃんと常野一族の不思議な能力なしには
語れない話になっています。

私はファンタジーが好きなので、常野一族の話も大好きなのですが、この「蒲公英草紙」は
上でも紹介したように、今回メインではないので、このお話は読んでいて、ちょっと大変でした。

この話しのテーマは、最初の引用文にもあったように「時代の流れに翻弄される人々」です。
なので、登場人物たちが、逆らいようのない時代の波にまきこまれていく様子が
詳しく書かれています。

私は、そういうテーマは正直ちょっと苦手かな…と思ったので、★は3つ。

純粋にファンタジーの一族の話を楽しみたければ、第1弾の方が10倍面白いので、
そちらをおすすめします。

「上と外」

上と外〈上〉 (幻冬舎文庫)上と外〈上〉 (幻冬舎文庫)
(2007/10)
恩田 陸

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上と外 下 (2) (幻冬舎文庫 お 7-10)上と外 下 (2) (幻冬舎文庫 お 7-10)
(2007/10)
恩田 陸

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両親の離婚で、別れて暮らす元家族が年一度、集う夏休み。
中学生の練は妹・千華子、母とともに、考古学者の父がいる中米のG国までやってきた。密林と遺跡と軍事政権の国。
すぐさま四人はクーデターに巻き込まれ、避難中のヘリから兄妹が落下、親子は離れ離れに!?
疲労困憊でさまよう二人の身に、異変が……。
息もつかせぬ面白さの新装版上巻。(全文、本書上巻裏表紙より引用)



読了34冊目。

あおと評価:★★★★

相変わらず恩田陸の話はスケールが大きい、といった感じです。
だって、いきなりクーデターに巻き込まれてヘリからおっこっちゃうんだからね(笑)

でも、そこは書くのが上手な恩田ワールドで、リアリティがあるドキドキ感を保ちつつ、
幻の遺跡を発見したり、とファンタジー要素も盛りだくさんで、上巻は終わります。

下巻になると、事態は一気に別の方向へ。
これって、上巻と同じ話!?というくらいの違う展開になりますが、そこは恩田陸。
最後には夢のようなファンタジーな出来事も最初のクーデターとちゃんとつながります。

困難に巻き込まれることで、バラバラになっていた家族の絆もたどたどしい形ではありますが、
少しずつつながっていき、最後は納得のいく終わり方。

ドキドキワクワク、最後には心あったまり、スッキリするお話です。

「嘘をもうひとつだけ」

嘘をもうひとつだけ (講談社文庫)嘘をもうひとつだけ (講談社文庫)
(2003/02)
東野 圭吾

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バレエ団の事務員が自宅マンションのバルコニーから転落、死亡した。
事件は自殺で処理の方向に向かっている。
だが、同じマンションに住む元プリマ・バレリーナのもとに一人の刑事がやってきた。
彼女には殺人動機はなく、疑わしい点はなにもないはずだ。ところが……。
人間の悲哀を描く新しい形のミステリー。(全文、本書裏表紙から引用)



読了33冊目。

あおと評価:★★★

表題作を含む全5編の短編集。どの物語にも必ず「加賀刑事」が出てくるオムニバス形式。
特に書いてはいないけれど、どれも夫婦を扱ったもので裏のテーマは”夫婦の形”と言えそう。

これを読むと、夫婦の愛に救われるというよりは、夫婦が壊れていく過程がとても悲しく、
読んでいて、妊婦にはあんまり精神的によくないなぁ、と思いました(笑)

作品1つ1つはとても切ないけれど、トリックもわかりやすくて面白かったです。
「容疑者Xの献身」が長編で、ちょっと疲れ気味だったので、とても読みやすい本でした。

「容疑者Xの献身」

容疑者Xの献身容疑者Xの献身
(2005/08/25)
東野 圭吾

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高校教師をしている数学者・石神は親しい者もほとんどなくお隣の母子ともやっと顔見知り、という程度。
しかし、その隣の主婦・花岡靖子に恋をしていた。
石神はある日、靖子たちが元亭主を殺害してしまったことを知り、それを天才的な頭脳で隠し通す術を花岡親子に教える。
一見、事件は石神の思惑通りに進んでいくかと思われたが、そこに唯一の親友・「ガリレオ」こと湯川が現れて…。



読了32冊目。

あおと評価:★★★★★

お待たせしました、「ガリレオ」シリーズ第3弾!(私も回し者みたいになってきたな…w
ということで、今回の主役はガリレオじゃありません!(゚ロ゚;)

石神という天才的頭脳を持つ数学者。
ん?この響き、どこかで聞いたことがありますね。
そう、何を隠そう、この石神は湯川の学生時代の親友なのです。
もちろん、今でも親友同士。

さすがのガリレオも今回ばかりは悩みます。親友に真実を突きつけるべきかどうなのか。
しかし、悩むガリレオを前に真相を言えと迫ってくる悩める羊・草薙(笑)

こんなコミカルに書いてしまっていますが、内容はすごくシビアです。
そして、真相は私たち読者が思っている以上に深いです。

最後は「容疑者Xの献身」の題名の意味が身にしみます。

深い愛、とはこれほどまでか…!

あおり文句にも納得がいきます。
今回は最初から犯人が分かっていても、意味はありません。
とにかく最後までじっと読んでみてください。

「予知夢」

予知夢 (文春文庫)予知夢 (文春文庫)
(2003/08)
東野 圭吾

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深夜、16歳の少女の部屋に男が侵入し、気がついた母親が猟銃を発砲した。
とりおさえられた男は、17年前に少女と結ばれる夢を見たと主張。その証拠は、男が小学四年生の時に書いた作文。果たして偶然か、妄想か……。
常識ではありえない事件を、天才物理学者・湯川が解明する、人気連作ミステリー第2弾。   
解説・三橋暁(全文、本書裏表紙から引用)



読了31冊目。

あおと評価:★★★★

あの「ガリレオ」シリーズ、第2弾!ということで、帰ってきたガリレオ(別にどこにも行ってないけど)
でございます。

どうやらこの本が文庫化した頃にドラマの方がスタートしたみたいですね。
私の持ってる文庫にはドラマの宣伝が帯に書いてあります(笑)

「ガリレオ」の時にはあまり感じなかった科学的トリックが今回はちょっとだけ鼻につく、というか
「うーん、本当にこんなのってうまくいく?ちょっとやりすぎなんじゃないの?」
という気がしなくもないです。(あいまいでごめんなさい)

たぶん2冊目になって、この手のパターンに慣れちゃったせいもあると思うのですが、
ミステリなのでありえなくても面白ければ良いのですが、それにしてもリアリティの欠片もない…
ような気がしてしまうのは、贅沢な注文でしょうか。

小説におけるリアリティというのも読者が「これはアリだな」と思えば
リアリティがある、ということになる、という曖昧な代物なので、単に私が東野圭吾慣れしてしまっただけ
だと思ってください。たぶんその通りだと思うので。

でも、つい新しい驚きを求めてしまう私としては、ちょっと物足りない感じはしました。

しかし、物語自体は面白かったので、★は4つです。

「ナイチンゲールの沈黙」

ナイチンゲールの沈黙(上) [宝島社文庫] (宝島社文庫 C か 1-3 「このミス」大賞シリーズ)ナイチンゲールの沈黙(上) [宝島社文庫] (宝島社文庫 C か 1-3 「このミス」大賞シリーズ)
(2008/09/03)
海堂尊

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ナイチンゲールの沈黙(下) [宝島社文庫] (宝島社文庫 C か 1-4 「このミス」大賞シリーズ)ナイチンゲールの沈黙(下) [宝島社文庫] (宝島社文庫 C か 1-4 「このミス」大賞シリーズ)
(2008/09/03)
海堂尊

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第4回『このミス』大賞受賞作、300万部を突破した大ベストセラー『チーム・バチスタの栄光』の続編が登場。
大人気、田口・白鳥コンビの活躍再び!今度の舞台は小児科病棟。
病棟一の歌唱力を持つ看護師・浜田小夜の担当患者は、目の癌――網膜芽腫の子供たち。
眼球摘出をせざるをえない彼らに心を痛めた小夜は、患児のメンタルケアを
不定愁訴外来担当の田口に依頼し、小児愚痴外来が始まった。(全文、上巻裏表紙より引用)



読了30冊目。

あおと評価:★★★★★

バチスタの栄光を読み終わって、すぐ買ってみたものの、裏表紙のあらすじを読んでみたら、
あまりにも物語の毛色が違うようなので、一瞬ひるんだものの、やっぱり海堂さん。

読ませるのがうまい!
始めの「バチスタ」との違和感なんて、あっという間に忘れさせて、「ナイチンゲール」の世界に
引きずり込まれました。

文庫の表紙の色でも分かるように、「バチスタ」はいかにもミステリ!と言った”動”の物語。
謎解きをするのがメイン、わくわくするイメージでしたが、それに対して「ナイチンゲール」は
いわば”静”の物語。
話自体が目に見えないチカラによって突き動かされていき、水面下からじわじわせまってくる
不気味さを感じさせつつ、ラストの謎解き(真相部分)も不思議な力によって解き明かされます。

だから、白鳥も一応出てくるけど、今回は主役のナイチンゲールに花を持たせる脇役に
なっていたような気がします。

でも、読後感はどちらかというとさわやか、最後まで青のイメージがつきまとうお話でした。
(あくまで私のイメージですが)

このあと、赤の「ジェネラル・ルージュの凱旋」がどんな話なのか、ますます楽しみです!

「チーム・バチスタの栄光」

チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599) (宝島社文庫)チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599) (宝島社文庫)
(2007/11/10)
海堂 尊

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チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600) (宝島社文庫)チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600) (宝島社文庫)
(2007/11/10)
海堂 尊

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東城大学医学部付属病院の”チーム・バチスタ”は心臓移植の代替手術であるバチスタ手術専門の
天才外科チーム。
ところが原因不明の連続術中死が発生。
高階病院長は万年講師で不定愁訴外来の田口医師に内部調査を依頼する。医療過誤死か殺人か。
田口の聞き取り調査が始まった。
第4回『このミス』大賞受賞、一気にベストセラー入りした話題のメディカル・エンターテインメントが待望の文庫化。(全文、本書(上)裏表紙より引用)



読了29冊目。

あおと評価:★★★★★

これは、映画の先行CMを見て「犯行現場は半径10cm」(確かこんな感じだったと思う)
というフレーズに惹かれて試しに買ってみたら、大当たり!というすばらしい本。

文庫版が出ていたので「医療ミステリだから、難しそうだし、万が一面白くなかったらやめよう」
上巻だけ買ってみたのですが、あっという間に物語に引き込まれて、
「早く、早く次のページへ!」という感じですぐに読み終わり、
次の日、いそいそと下巻を買いに行きました(笑)

上巻は、実は全然真相をつかめないまま、物語は進み(しかも、田口先生しか出てこない!)
救世主の白鳥が出てくるのは、下巻なのですが、田口のカウンセリングもとても面白くて、
全然飽きがきませんでした。

それだけに真相に迫っていく下巻はどうなるんだろう!?と期待が持てて、
上下に分かれている文庫で買ってみてよかったなぁ、と感じました。

白鳥のキャラは強烈すぎて、(何せ「ゴキブリみたいな」とか形容されてますからね…)
その存在感はさながら、言ってることも最初は意味不明で頭がいいのか何なんだか…という
感じですが、物語が進むごとに「なんだ…本当に賢かったんだ…w」
と安心感が持ててきます。

そして、ラストはどんでん返しのさらにどんでん返しが待っていたりして、
最後まで「ええええ!(゚ロ゚;)」の連続でした。

ここまで面白いものが書ける現役医師の海堂さんこそ天才!という感じです。
海堂シリーズ、まだまだ開拓していきたいと思います!



☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆

ちなみに、小説→映画のセオリーですけど、映画の出来はあんまり…というのが私の感想です。
やっぱり小説を先に読んでおいて、正解です。

(私は阿部寛のファンなので最後まで寛大な気持ちで見ましたが、
 個人的な感想としては、竹内結子の演技が。。。。という感じでした)

「まぶた」

まぶた (新潮文庫)まぶた (新潮文庫)
(2004/10)
小川 洋子

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15歳の少女「わたし」が、まぶたに執着するスーツの中年男Nとの逢瀬を離島で重ねる表題作「まぶた」他、短編8編。



読了28冊目。

あおと評価:★

映画化した「博士の愛した数式」の作者、小川洋子の小説だったので、
何の気なしに買ってみましたが、全体的に気持ちの悪い話が多かったので、★1つにしました。
ほとんどの話にオチがないし、読後感もちょっと生理的に受け付けなかった珍しい小説です。。。

「七つの黒い夢」

七つの黒い夢 (新潮文庫)七つの黒い夢 (新潮文庫)
(2006/02)
乙一恩田 陸

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乙一・恩田陸・北村薫・誉田哲也・西澤保彦・桜坂洋・岩井志麻子の7人の作家の書いた”黒い夢”を
テーマにした短編が結集した1冊。



読了27冊目。

あおと評価:★★★★

「この子の絵は未完成」(乙一)、「赤い毬」(恩田陸)、「天使のレシート」(誉田哲也)、
「10月はSPAMで満ちている」(桜坂洋)は、”黒い夢”という言葉とは、うらはらに全体的にやさしい読後感が
ただよい、私好みの話。

「百物語」(北村薫)、「桟敷がたり」(西澤保彦)、「哭く姉と嘲う弟」(岩井志麻子)はテーマ通り、
背筋がゾッとする話だが、さすが!といった切れ味のある話ばかりで、お気に入りの1冊です。

「返事はいらない」

返事はいらない (新潮文庫)返事はいらない (新潮文庫)
(1994/12)
宮部 みゆき

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刑事と犯人のやり取りから銀行だまし取り事件の真相が明らかになっていき、
最後のどんでん返しが小気味良い表題作「返事はいらない」他、短編全6編。



読了26冊目。

あおと評価:★★★

「失はれる物語」

失はれる物語 (角川文庫)失はれる物語 (角川文庫)
(2006/06)
乙一

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映画化された「傷」・想像の中の携帯に本当にかかってきた電話から始まる物語、「Caiiing You」・死体の指を捜す物語「マリアの指」など短編も入った全7編。



読了25冊目。

あおと評価:★★★★

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プロフィール

あおと

Author:あおと
本好きの29歳。
ミステリ、文学、エッセイ、ファンタジーが得意。たまには、ホラーやマンガ、
絵本も読んでみたり。

隙間があればすかさず本を読んでます。

今のところのお気に入りは、
「夏のレプリカ」森博嗣
「黒と茶の幻想」恩田陸
「木曜組曲」恩田陸
「カラフル」森絵都  などです。

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