あおとの本棚

読んだ本の内容や感想をつづっていきます。 独断と偏見による評価は最大★5つ。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「Q&A」

Q&A (幻冬舎文庫)Q&A (幻冬舎文庫)
(2007/04)
恩田 陸

商品詳細を見る


読了3冊目。(総合48冊目)

あおと評価:★★★★

題名の通り、ある人物からの質問とその質問への回答の
会話だけでつづられていく不思議な小説。

背景を説明する文、いわゆる地の文が無く、読者はQ&Aのやり取りの中から、
どんな事件が起きたのかを読み取っていく。

ある大型商業施設で起こった重大死傷者事故。
死者69名、負傷者116名にも関わらず、未だに事故原因を特定できず。

現場に居合わせた人々を襲ったパニックの原因は?
それともこれは何かの人為的な策略?

事故現場に居合わせた人々の証言から、真実を探っていこうとするが
証言を聞けば聞くほど、謎は深まっていき―――。

一体、何が真実なのか。

最後まで読んで、あなたの目でぞっとする真実を確かめてほしい。

「人間は自分の見たいものしか見ようとしない。」
というどこかで聞いたことのある言葉が身にしみてくる1冊。

軽く人間不信に陥りそうになります。怖っ。
スポンサーサイト

「きのうの世界」

きのうの世界きのうの世界
(2008/09/04)
恩田 陸

商品詳細を見る


読了2冊目。(総合47冊目)
あおと評価:★★★

内容紹介
失踪した男は遠く離れた場所で殺されていた 塔と水路の町にある「水無月橋」。
霜の降りるような寒い朝、殺人事件が起こる。
バス停に捨てられていた地図に残された赤い矢印は……?
恩田陸待望の新刊。(amazon.co.jpの本の紹介より引用)



昨年買ってストックしておいた本です。
恩田陸の新作を買うときは、いつも一瞬ためらいます。

なぜなら恩田陸は、当たりとはずれの落差が大きいからです!
当たりとはずれ、と言っても決して恩田さんが手を抜いてるとかレベルが低い、とかではなくて、
あくまでもあおと好みの本かどうか、という視点でです。

これは、帯に「これは私の集大成です」―――恩田陸
銘打ってあったので、帯のうたい文句に騙されてみようと思って買いました。

結果、途中までは物語全体に散りばめられた謎を色々な視点から1つ1つ解き明かしていく
ところにワクワクして、夢中で読んでいたので、久々の高評価が出るかな、と思ったのですが、
最後のオチが今までほのめかしていた幻想的な世界とは、ちょっとそれてしまって、
あれ…ずいぶん現実的なものになっちゃったな…。

とちょっと拍子抜けしてしまったので、惜しくも★3、5という半端な数字にしました。

1人の男の殺人事件をめぐって、その不審な死に方に疑問を抱いた「あなた」は
その町へ行って、町にまつわる不可思議な言い伝えを聞き、男が関わった町の人々の話を
聞く内に、その真相へたどりつきそうになるのですが、ある気配に気がつきます。
あれ?誰かに見張られている…。

町にそびえる三本の黒い塔は何のためにあるのか。
なぜ町の人は誰もその塔がある意味を知らないのか。知ろうともしないのか。

駅に飾ってあるステンドグラスに隠された、塔と鋏と亀と天の川の意味は…?

など、ドキドキワクワクする謎は目白押しで、いつ解明されるんだろう、とページをめくる手は
止まりません。

ただ…個人的な感想を言えば、挿絵の代わりについている写真が非常に邪魔!
なぜそのページに写真を入れた!
せっかく盛り上がってきたところなのに…!

と、写真がとっても邪魔でした。

描写が非常に上手な恩田陸の小説には、挿絵はもちろん、写真なんていりません。
その文章だけで、鮮やかに物語が広がっていくのに…。

とたぶんはじめて挿絵ならぬ写真を邪魔に感じました。
その写真が、表紙の写真からも分かるように非常にアーティスティックなものだったので、
余計そう感じたんだと思います。

文章に合っていた何の変哲もない写真だったら、そこまでは感じなかったかも。

…なんて、今回は物語とあまり関係のない感想ですが

恩田さんを知っている人なら「Q&A」と「常野物語」を足したような話、
と言えば分かってもらえるでしょうか。

謎解きの書き方は、「Q&A」で、謎の核心部分は「常野物語」だと思ってもらえれば
いいと思います。

確かにこういう書き方を見たら、恩田さんの集大成かもしれません。

が。

私は恩田陸の力はこんなものではないと知っています。
もっともっと上を目指せるはず。

まだまだ期待して★は3,5です。

「99%の誘拐」

99%の誘拐 (講談社文庫)99%の誘拐 (講談社文庫)
(2004/06)
岡嶋 二人

商品詳細を見る


2009年 読了1冊目。(総合46冊目)
あおと評価:★★★★

2009年最初の1冊は、これでした。
ずいぶん前に買った文庫本なんですが、ずーーーっと眠っていました(ノ▽`)

今年に入って「早速何か1冊読んでみよう」
と手に取ったのがこの本。

小さい頃、誘拐された社長の息子が今度はその報復としての誘拐をしかける。
しかし、実行犯は自分1人。

唯一の味方は、自分で作ったコンピュータのみ。
計画は完璧。あとは、予想外のことが起きなければ完全に達成できる…はず。

だったのだが、その予想外のことが起こる!
自分の犯行に真っ先に気がついてもおかしくない人物が犯行現場にいるではないか!

さて、主人公は最後まで誘拐を無事、遂行することはできるのか!?

というドキドキハラハラな展開。

誘拐、というとお決まりの暴力による脅しで力づくで金品を奪う、というイメージだが、
この小説には暴力は一切ない。

あるのは、ハイテクのコンピュータと主人公の知的な計画だけなのだ。
その知的ゲームのような淡々とした感じとは裏腹に、主人公が誘拐された
過去に対する深い執念、怨念のようなものを感じる。

物語のテンポがすごくよくて、あっという間に1日で読んでしまいました。
岡嶋二人の作品は、これからもう少し読んでいきたいです。

あと、井上夢人の作品にも手をつけようかな、と思ってます。

#岡嶋二人というのは、井上泉(岡嶋二人解散後、井上夢人に改名)と
 徳山諄一のコンビのペンネーム。

HOME このページの一番上へ

プロフィール

あおと

Author:あおと
本好きの29歳。
ミステリ、文学、エッセイ、ファンタジーが得意。たまには、ホラーやマンガ、
絵本も読んでみたり。

隙間があればすかさず本を読んでます。

今のところのお気に入りは、
「夏のレプリカ」森博嗣
「黒と茶の幻想」恩田陸
「木曜組曲」恩田陸
「カラフル」森絵都  などです。

最近の記事
最近のコメント
カテゴリー
月別アーカイブ
最近のトラックバック

ブログ内検索

RSSフィード
リンク
ブロとも申請フォーム
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。