あおとの本棚

読んだ本の内容や感想をつづっていきます。 独断と偏見による評価は最大★5つ。

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「きのうの世界」

きのうの世界きのうの世界
(2008/09/04)
恩田 陸

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読了2冊目。(総合47冊目)
あおと評価:★★★

内容紹介
失踪した男は遠く離れた場所で殺されていた 塔と水路の町にある「水無月橋」。
霜の降りるような寒い朝、殺人事件が起こる。
バス停に捨てられていた地図に残された赤い矢印は……?
恩田陸待望の新刊。(amazon.co.jpの本の紹介より引用)



昨年買ってストックしておいた本です。
恩田陸の新作を買うときは、いつも一瞬ためらいます。

なぜなら恩田陸は、当たりとはずれの落差が大きいからです!
当たりとはずれ、と言っても決して恩田さんが手を抜いてるとかレベルが低い、とかではなくて、
あくまでもあおと好みの本かどうか、という視点でです。

これは、帯に「これは私の集大成です」―――恩田陸
銘打ってあったので、帯のうたい文句に騙されてみようと思って買いました。

結果、途中までは物語全体に散りばめられた謎を色々な視点から1つ1つ解き明かしていく
ところにワクワクして、夢中で読んでいたので、久々の高評価が出るかな、と思ったのですが、
最後のオチが今までほのめかしていた幻想的な世界とは、ちょっとそれてしまって、
あれ…ずいぶん現実的なものになっちゃったな…。

とちょっと拍子抜けしてしまったので、惜しくも★3、5という半端な数字にしました。

1人の男の殺人事件をめぐって、その不審な死に方に疑問を抱いた「あなた」は
その町へ行って、町にまつわる不可思議な言い伝えを聞き、男が関わった町の人々の話を
聞く内に、その真相へたどりつきそうになるのですが、ある気配に気がつきます。
あれ?誰かに見張られている…。

町にそびえる三本の黒い塔は何のためにあるのか。
なぜ町の人は誰もその塔がある意味を知らないのか。知ろうともしないのか。

駅に飾ってあるステンドグラスに隠された、塔と鋏と亀と天の川の意味は…?

など、ドキドキワクワクする謎は目白押しで、いつ解明されるんだろう、とページをめくる手は
止まりません。

ただ…個人的な感想を言えば、挿絵の代わりについている写真が非常に邪魔!
なぜそのページに写真を入れた!
せっかく盛り上がってきたところなのに…!

と、写真がとっても邪魔でした。

描写が非常に上手な恩田陸の小説には、挿絵はもちろん、写真なんていりません。
その文章だけで、鮮やかに物語が広がっていくのに…。

とたぶんはじめて挿絵ならぬ写真を邪魔に感じました。
その写真が、表紙の写真からも分かるように非常にアーティスティックなものだったので、
余計そう感じたんだと思います。

文章に合っていた何の変哲もない写真だったら、そこまでは感じなかったかも。

…なんて、今回は物語とあまり関係のない感想ですが

恩田さんを知っている人なら「Q&A」と「常野物語」を足したような話、
と言えば分かってもらえるでしょうか。

謎解きの書き方は、「Q&A」で、謎の核心部分は「常野物語」だと思ってもらえれば
いいと思います。

確かにこういう書き方を見たら、恩田さんの集大成かもしれません。

が。

私は恩田陸の力はこんなものではないと知っています。
もっともっと上を目指せるはず。

まだまだ期待して★は3,5です。
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プロフィール

あおと

Author:あおと
本好きの29歳。
ミステリ、文学、エッセイ、ファンタジーが得意。たまには、ホラーやマンガ、
絵本も読んでみたり。

隙間があればすかさず本を読んでます。

今のところのお気に入りは、
「夏のレプリカ」森博嗣
「黒と茶の幻想」恩田陸
「木曜組曲」恩田陸
「カラフル」森絵都  などです。

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