あおとの本棚

読んだ本の内容や感想をつづっていきます。 独断と偏見による評価は最大★5つ。

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アナザーフェイス

アナザーフェイス (文春文庫)アナザーフェイス (文春文庫)
(2010/07/09)
堂場 瞬一

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この作者のスポーツものばかり読んでいたから、
警察小説を書いていたのは知っていたけど、何となく尻込みしていた。

でも、テレビでアナザーフェイスのドラマをやっていて、
時間の関係で途中まで見て、引き込まれて「続きが見たい!」と思った。

ドラマの主人公の設定がよかったのかもしれない。

昔は第一線で活躍していたけど、父子家庭になって可愛い息子のために
配属を変えてもらったパパの顔をしている主人公が、昔の上司の命令によって
誘拐事件の現場に引っ張り出される。

本当は息子との時間も大切にしたいのだが、現場に入るとやっぱり
仕事への責任感もあって・・・。

という出だしで惹かれたのだ。

途中まで見て、原作が読みたいと思った。
そう言えば、何だか聞いたことのある題名だと思っていたら、堂場瞬一だった。

なので、本屋に行き、最初の1行を読んで購入を決定。
小説の出だしが面白いかどうかで買うかどうかを決めることは、よくある。

早速、読み始めてみると、どうもテレビとは主人公の思惑が少し違う様子だった。

主人公の大友鉄は、もちろん子育ても大切だと思ってもいるが、
やはり現場に入ると、どうしても第一線に復帰したい気持ちの方が強い。
そして、それを必死に子育てと天秤にかけて、抑えようとしている印象を受けた。

なので、「あら、テレビと人物像がちょっと違うなぁ」という感じだった。

でも、話としては面白くて、どんどん引き込まれていく。
読み進めて行くと、それなりに早い段階で事件の察しはついたが、
私は予定調和の話も安心して読めるのが良いところだと思っているので、楽しめた。

真相部分に迫るまで結構なページ数を使っているため、解決のあたりが
結構あっさりしていて、この辺りは堂場瞬一らしいなぁ、と思う。
スポーツでも警察ものでも、こういう書き方は変わらないのだな、という感じ。

でも、さすが堂場瞬一だけあって、警察小説だけど人物の気持ちを中心に動いていて、
さらっとした文章で読みやすかった。

アナザーフェイスの意味を考えながら読んだけど、
読み終わってみると、これは題名のつけ方が上手だな、と感じた。

堂場瞬一は、題名のつけ方が上手だと思う。

奥深さの上手さというより、題名はいつもずばりそのものだけど、
シンプルなのに読んで確かめたくなる題名、というか何と言うか。

堂場瞬一は、もう1冊スポーツものを買ってあるので、もう少ししたら読もう。
アナザーフェイスの続編も、それを読み終わってから買いたい。
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プロフィール

あおと

Author:あおと
本好きの29歳。
ミステリ、文学、エッセイ、ファンタジーが得意。たまには、ホラーやマンガ、
絵本も読んでみたり。

隙間があればすかさず本を読んでます。

今のところのお気に入りは、
「夏のレプリカ」森博嗣
「黒と茶の幻想」恩田陸
「木曜組曲」恩田陸
「カラフル」森絵都  などです。

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