あおとの本棚

読んだ本の内容や感想をつづっていきます。 独断と偏見による評価は最大★5つ。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

樹上のゆりかご

樹上のゆりかご (中公文庫)樹上のゆりかご (中公文庫)
(2011/03/23)
荻原 規子

商品詳細を見る


最初に荻原規子を読んだのは、確か中学生だったと思う。
「空色勾玉」を読んで、その歴史とファンタジーが融合した世界に魅了された。

でも、内容の濃さと本の分厚さに「薄紅天女」の途中で
挫折したんじゃなかったかな。

でも、荻原規子の世界は好きで、数年後、高校生になってから、
図書館で「これは王国のかぎ」を見つけた。

とても懐かしい気持ちで読んだら、今度は日本ではなく舞台のモチーフは
アラビアンナイトだったけれど、とても面白くて、
同時に切ない恋に一喜一憂した。

そして、昨年本屋さんで見つけたのが「樹上のゆりかご」だ。
これはもう、一も二もなく買った。

ただ、どう見ても表紙からして青春小説だったので、ちょっと尻込みして
気がついたら積ん読本になっていた。

読書に勢いづいて、堂場瞬一の次に読んでみたのだが、
感想は、「荻原規子ってうまいなぁ」だった。

はっきり言うと、ミステリアスではあるが、
ミステリらしい事件は何も起きない。

いや、実際には日常にありそうな事件は起きているのだが、
それは決して日常の域を出ないのだ。

高校生生活をそのまま切り出してきたような、
高校生のあの特有のダラーッとした気持ち、だけど、あの友達と過ごす
無駄で貴重な時間、本人たちは決して青春とは感じていない
あの時間を写し取ってきたような小説である。

よくもこんなに高校生の目線で、何もない日常を上手に読ませるなぁ、
といった感じ。

これは大人になってから読んでよかった気がする。
懐かしいけど、みずみずしい、そんな小説だ。

私が通っていた高校とちょっと似ていたところもよかった。
あぁ、そんなこと昔やっていたよね、と思いながら読んだ。

青春小説って何??と今までそのジャンルを思っていたけど、
今なら言える。
こういうのが、青春小説なんだな、と。

でも、青春を誇張しすぎてない、本物を切り取ってきた感じなのが、
さすが荻原規子。好きだなぁ。

「これは王国のかぎ」の続編だったと後から知って、
もう一度、読み返したくなった。
スポンサーサイト

コメント

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです

コメント投稿

管理人にだけ読んでもらう

HOME このページの一番上へ

プロフィール

あおと

Author:あおと
本好きの29歳。
ミステリ、文学、エッセイ、ファンタジーが得意。たまには、ホラーやマンガ、
絵本も読んでみたり。

隙間があればすかさず本を読んでます。

今のところのお気に入りは、
「夏のレプリカ」森博嗣
「黒と茶の幻想」恩田陸
「木曜組曲」恩田陸
「カラフル」森絵都  などです。

最近の記事
最近のコメント
カテゴリー
月別アーカイブ
最近のトラックバック

ブログ内検索

RSSフィード
リンク
ブロとも申請フォーム
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。